2016年4月8日金曜日

Vbac日記 陣痛~出産 


ドイツ語もできないのにドイツで出産。
結局、家で18時間、病院に行ってからさらに10時間後に生まれました。

合計28時間の長いお産でしたが、
娘も私もよく頑張った!

病院に言った時点で子宮口が7センチ開いているといわれたものの、
その後がなかなか進まなかったです。

シュタイナー哲学に基づいた割と自然派な病院であったものの、
病院は病院。落ち着かないというのもあったのかもしれないし、
陣痛前の2日間、全然寝ていなくて疲れていたというのもあるかもしれません。

そして、助産師さんたちの間では、
「赤ちゃんとお母さんが旦那さんが到着するの待ってたのよ」と言っていたそうです。

なるほど。それもあるかもしれません。

病院の陣痛室は、お風呂が付いていない部屋になりましたが、
お風呂使うつもりはあまりなかったので影響は出ず。

しかし、天井から下がるロープ、あれは使いそうだなと思っていました。
これもない部屋だったので、助産師さんに聞いてみたら
「安全性にお墨付きというわけではないけれど、何度も問題なくやっているから」
と、布をくくりつけて使えるようにしてくれました。

布、大活躍!
低い椅子に座って、布に頭をのせてぶらぶらしたり、
陣痛の時に体重かけて引っ張ったり、
自分の思うように使っていました。

あと、栄養補給でデーツを食べて、お水をたくさん飲んでいました。

助産師さんが「スペシャルカクテル」と言って、
元気の出るドリンクを持ってきてくれました。
ピーチジュースとホメオパシーのレメディが入っているらしいです。
美味しかった。

陣痛は、思ったよりきつくなく、でも体力は使うのでちょっと焦りだしました。
頭の中には「このまま陣痛が弱くなって帝王切開って言われたらどうしよう」
という恐怖が。。。

これが一番の恐怖でしたね。

でも、なるべく辛くても歩き回り、スクワットしたり。

外にお医者さんが控えていて、助産師さんがたびたび外に出て先生と話しているんだなというのがわかります。

戻ってきた助産師さんが、
「破水しますか?」
と聞いてきたとき、うーん。破水しない方がいいと思う。でも、でも、どうしよう。

迷った結果、ちょっと焦っていたので人口破水してもらいました。
このプレッシャーに負けての自分の決断、ちょっと後悔しています。
私の場合、あまり効果はなかったです、笑。

それから時間がたち、また助産師さんが先生と話した後に、
ドゥーラさんと話していました(ドイツ語で)。

人間は不思議。ドイツ語分からないのに、そのとき、
「あと30分だけ待つ」と先生が言ったということを二人がしゃべっているのがわかりました。

わー、あと30分か、気持ちは焦る。
助産師さんが「陣痛促進剤を使いますか?」と。
私 「いえ、使いません」
ドゥーラさん 「さ、立ってまた歩こう!」と元気に言ってくださいました。

そして、人間の体ってすごい。
立って歩こうとした瞬間、すごい陣痛が来ました。
大歓迎、もっと来て陣痛!という気持ちでしたね。

私の体が、ええい!と頑張っているのがわかりました。

赤ちゃんも長時間よく頑張っている。

赤ちゃんは赤ちゃんのタイミングで来るからきっと大丈夫、と心配はなかったです。
でも、赤ちゃんは頑張って下がってきているのに、この状態で促進剤とか、
帝王切開になるのは避けたかった。

そして、最後の方の陣痛の間に夫と
「I love you」と言ってキスしていたそうです。
後日ドゥーラさんが話してくださいました☆

そういえばそんなこともあったかも、笑。

そしてその後すぐ、かわいい女の子がうまれました!

赤ちゃんは、落ち着いていて、
「よいっしょ、出てきたよ」という感じ。

私の目を見て、その後に夫の顔を見ていました。

えらいえらい、よく頑張ったね。
大変だったね。でも、もうママと一緒だからね。

無事に生まれて、ほっと一息。
カンガルーケアを楽しみました。

しかし、呼吸が少し弱まっているとかで、
酸素マスク?を少し付け、すぐにまた元気に夫に抱かれながら夫を見つめていました。

出産って不思議、この子を産んだ後に、
また赤ちゃん生みたいって分娩室で思っていました、笑。

後陣痛?も全然なくて、幸せホルモンであふれていました。

会陰の傷は自然に治るのを待つとのこと。
でも、痛かった、笑。
最後焦ったので、無駄にいきんでしまいました。

大変だったけれど幸せなお産でした。
ドゥーラさんの存在が本当に大きかったです。
もし、波長のあるドゥーラさんが見つかれば、ドゥーラさん本当におすすめです。

Vbacしてよかった。
でも、もしも万が一次回があるとしたら、できれば病院じゃなくて自宅がいいなと思います。



2016年4月3日日曜日

Vbac日記 陣痛編 家~病院☆ 


もう記憶がかなり薄れてきています。。。

ドイツでVbacした時のことを少しずつ書いていこうと思います。

まずは、陣痛編☆


長男の時は、予定日前で陣痛も経験することのないまま、
いろいろと理由を(こじ)付けられて帝王切開になってしまったので、
今回が初のお産のようなものでした。


●日曜日:

吐き気とお腹の調子が悪くてほとんど眠れず。微熱もある感じで、風邪なのかなぁと。
週末ドイツにきてくれていた夫が、心配しながら仕事でギリシャに戻っていきました。
この体調の変化は、もしかしたら陣痛の始まる準備なのかも?と少し感じました。


●月曜日:

病院で鍼担当の助産師さんに鍼を打ってもらう。15分くらいだったかな。体調がいまいちだったんですと告げるとあららー今この時期に、と。
     
その後、たまたま妊婦検診担当の助産師ソニアさんとのアポがありました。
超音波を使わずに手で赤ちゃんの状態を見てくださいます☆
もう、ソニアさん大好き☆
妊婦検診、最初はドクターとだったのですが、助産師さんとの検診の方がなんと密で豊かなことだったか!2人のお医者さんに聞いて「謎だわ、こんなの見たことないわ。わからないわ」
と言われた私の皮膚の症状が、彼女に聞いたら
「あー、ちょうちょみたいな形の痣ね。これはね、出産するとすぐ治るのよ」と。
きっとそうだろうとは思ったけれど、本当に出産後にすぐ治りました。

この日は予定日1週間前の検診だったので念入りに、
骨盤内のツボをぎゅーっと押して筋肉を柔らかくしてくださいました。

そして、私の症状にあったホメオパシーのレメディを2種類くれました。
ばっちり合ったようで、熱っぽさやだるさはなくなりました。

●火曜日:

月曜日の深夜から、あ、これが陣痛?定期的に来ているよ?
ということで、またまた眠れない夜を過ごします。

でも、こういう陣痛で1週間過ごす人もいるからと、少しのんき。
一応、朝には夫に「陣痛みたい」と連絡し、ドゥーラさんにもこういう間隔で陣痛が来ています。
と連絡を入れる。
人と会う約束があったのですが、街にはいかない方がいいなと思い、キャンセル。
お友達が突然立ち寄ってくれましたが、話しながら時々
「あ、ごめん今また陣痛来た!」と会話が止まることも。

私は覚えてなかったのですが、その友人が
「なんでもうすぐ生まれるってわかってたの?」と。

彼女は数日前に私が火曜日か水曜日かに赤ちゃん生まれるかもということを話したと。
そういえばそんな話をしました。

なるべく家で粘りたかったので、息子と遊び、息子は陣痛中に突っ伏す母を見ながら
何かが違うと感じ、おっぱいおっぱい!とねだり(泣)、陣痛中に授乳してました・・・。
お産が進んでいいよね。うん、妹はとっても芯の強い子になるね、きっと、と思いながら。

息子がお昼寝中にシャワーを浴び、破水もおしるしもないので、
もう少し粘る。

陣痛中にともそうと思っていたビーワックスの素敵なキャンドルは、
全然ともす余裕なかったです、笑。(赤ちゃんがうまれてから、夜中の授乳時に使っていました。)

最初の陣痛が始まって18時間後くらいに、
出血があったのと、陣痛もきつくなってきたので、
ドゥーラさんに病院に向かうことを連絡してタクシーを呼びました。

((そういえば、午前中から周りの人たち(一応みんな経産婦!)から
「今すぐ病院に行け」と言われました。
なんでみんなそんなにうるさいのかしら?いやいや、まだ早いと私は思いました。
病院に行ってどうする?リラックスできないし。自分で行くべきタイミングはわかるから、
そっとしておいてーっと思いました。ドゥーラさんだけが、私の「今はまだ」「今行きます」というタイミングをリスペクトしてくれました。))

夫は朝連絡した時から飛行機の手配をしていたそうで、
でも夜の便しかなく、夜向かうとのことでした。

息子と、息子をみてもらうお願いをした人と一緒にタクシー。

助産師さんに、タクシーで来るときは「陣痛なんです」と言っちゃだめだよ。
それを理由に(生まれたり破水されたら困るとか)断られることもあるからと言われたのを思い出して、何も言わずクールに過ごす、笑。

病院に着くと、思わず入口のドア前で突っ伏してしまう。。。
息子がママー!と心配そう。
他の人たちもあらあら、お母さんもうすぐねという顔してみています。

やっとの思いで入口に入り、ロビーのおばさんが手を振っています。

やった、やった、車いすで運んでくれる!!

と思いきや、

「こっち、こっち、右曲がって突き当りまで言ってエレベーターで上に上がって!」

そ、そうだよね。妊娠は病気じゃないものね。歩くのは、陣痛にいいんだよね、
うんうん、がんばる。がんばるー。ちょっと遠いけど、がんばるよー。

と心の中でつぶやきながら。

陣痛室のある病棟の前に来た時に、息子にお別れを告げないといけません。

これが一番、なんとも辛かった。

早く夫にきて欲しい。

息子をみてもらうお願いをした人は、快諾してくれたはずなのに
いざ私が陣痛になったらビビってるし、
「あなた、いつ帰ってくるの?どうすればいい?メールして」という。

頼りないぜ。

でも、息子はきっと大丈夫。
私と離れて夜を過ごすことなんて初めてだけど、大丈夫。
息子に愛しているよといって、むぎゅっとして、キスをして、ママ頑張ってくるねと陣痛室に向かいました。
夫に息子といてほしいと思いました。

陣痛室で、結構待った気がします。

若いドクターが来て、検査をしたら

「まぁ!あなたもう7センチなのね!素晴らしいわ!もうすぐ赤ちゃんに会えるわよ!」

陣痛中、なんとか自分と息子の支度をして病院に来たので、
変な服で来てしまいました。

それが少し悔やまれます、笑。

自分の好きな服で陣痛を過ごせれば尚よかったです。


次回に続きます。